【体験談】米国株投資の成功例と失敗例を紹介。米国市場はおすすめ?日本株との違いも
「米国株を始めてみたいけど勇気が出ない」「一夜にして大損してしまうのでは?」とお考えの方は、米国株の体験談記事を参考にしてみましょう。
日本株と違い、1日の取引で値幅制限の無い米国株はリスクが大きいですが、GAFA(Google Amazon Facebook Apple)や電気自動車のテスラを始めとした世界規模の成長銘柄を取引する事で大きなリターンが期待できます。
2020年10月に投資を始めた筆者が、米国株投資を始めたきっかけや米国市場の特徴、成功談と失敗談、投資を行った感想を解説していきます。
目次
Toggle米国株を始めた理由と米国株式市場の特徴
筆者の米国株体験談をご紹介する前に、米国株に興味を持った理由と売国株式市場の特徴からお伝えしていきます。
2020年10月に積立NISAを始め米国株の投資信託を積み立て購入したところ、大きな含み益を得られ、日本株より巨大な企業に投資できる米国市場に興味を持ちました。
<<積立NISAの体験談は以下の記事をご参照ください。>>
上の記事を書いた後、大統領選でバイデン氏の当選がほぼ確定し、株価は急上昇、大きな含み益が出たことから米国株の投資を検討し始めました。日本株の投資も考えましたが、チャートを見てみると、日本株は変動が激しいですが米国株は基本的に右肩上がりの銘柄が多い事に気づきました。
日本と米国の市場規模には大きな違いがあります。
世界の株式市場の時価総額の54%はアメリカ、一方で日本は約7%で、各国の主要取引所の株式時価推移額は以下の通りになっています。
市場規模がいかに違うかお分かり頂けたでしょうか。
市場規模の他にも、取引時間や取引方法などが異なり、日本の株式市場は9:00~15:00ですが、アメリカでは日本時間で23:30~翌朝6:00(サマータイムは22:30~翌朝5:00)となっています。取引時間の前後に開かれる「プレ・マーケット」(日本時間 22:00~23:30、21:00~22:30(サマータイム))と「アフター・マーケット」(日本時間 6:00~10:00、 5:00~9:00(サマータイム))もあり、日中は仕事をしているサラリーマンは参加しやすくなっています。
また日本では「100株から」と最少購入単位が決められているのに対し、米国株は1株から購入することができることも魅力の1つです。
ただし日本円を米ドルに換金して株式を購入するため、購入する時には1ドル120円でも株式を売却した後、日本円に換金する時に1ドル100円となっていれば為替で損をしてしまう為替リスクが存在します。
米国株を始める際には、為替リスクや値幅制限がないといったリスクに注意しましょう。
米国株の体験談4つ:IPO銘柄で約2万5千を得るが、決算で一儲けしようと失敗
米国株の魅力に気が付き投資を始める前に、株式投資や米国株の本、ネット記事等を読み購入する銘柄を決めました、またTwitterで米国在住の投資家が発信する情報を参考にしました。
結果的に安定した生活必需品の銘柄で配当と含み益を得られた成功談もあれば、Twitterで投資家の言葉を鵜呑みにする、決算で一儲けしようと購入し失敗した例があります。
成功談その1:安定した銘柄で配当を得る
10月から米国株を始め、一番「買って良かった」と思った銘柄が「ジョンソンエンドジョンソン」です。
ジョンソンエンドジョンソンは生活必需品や医薬品を扱う会社で、バンドエイドやマウスウォッシュの「薬用リステリン®」等で知られています。
株式を上場している会社の中には、業務で得られた利益を配当金として株主に還元することで株を購入してもらう企業があり、配当金を増やすことを「増配」と言います。
ジョンソンエンドジョンソンは57年連続で増配を行っています。日本で連続増配の第1位は花王の30年ですが、米国では生活必需品のP&Gが64年連続増配、日本でもおなじみの「コカコーラ」が57年連続増配と長期にわたり配当を増やす「配当貴族」と呼ばれる銘柄が多く存在します。
ジョンソンエンドジョンソンは傘下に「ヤンセンファーマ」という製薬会社があり、新型コロナワクチンの開発を行っていたことも購入を決めたポイントでした。
大統領選前に139.5ドルで13株ほど購入、11月には約9ドルの配当を得ました。その後株価は140ドル円半から150ドル後半で推移していたため、ずっと含み益のある状態で、たとえ他の銘柄で含み損があっても安心感がありました。
ジョンソンエンドジョンソンのように高配当銘柄で配当を目的に投資を行う場合、直近のなるべく低い株価で購入することをおすすめします。
2月にワクチンが出来上がるというニュースがあり、現在ジョンソンエンドジョンソンの株価は160.04ドルまで上がっています。(2021年1月10日現在)現在の含み益は日本円で約2万5千円となり、ワクチンが承認された頃に売却する予定です。
<<一緒に読みたい記事>>
成功談その2:IPO株が約2週間で1.5倍に
ゲーム開発等のサービスを提供し、業界シェア50%を誇る「ユニティ・テクノロジーズ」という会社が9月の中旬に米国市場に上場しました。米国では2020年にIPO(新規上場)株がブームとなっており、ユニティはIPOブームの代表的ともいえる存在で、株価は右肩上がりでした。
11/20頃に120ドルで購入しましたが、あっという間に上昇し、12月8日に168ドルになった所で売却、5株所有していたため240ドルの利益を得る事が出来ました。
企業の詳しい情報や財務を見ずに「業界シェア50%」という情報だけで購入したため、ビギナーズラックで約2万4千円の利益が出ました。しかしこの利益は以下の失敗により相殺どころかマイナスになってしまいます。
失敗談その1:インフルエンサーの言葉を鵜呑みにして失敗
米国株の情報はネットや書籍を参考にしていますが、Twitterにはフォロワーが数万人の米国株投資家でいわゆる「インフルエンサー」と呼ばれる方々が存在します。
インフルエンサーの中にはアメリカ在住の方も多いため、情報を得るため参考にしていましたがとあるインフルエンサーの方が「この銘柄は良さそう」とつぶやいた太陽光発電会社の株を鵜呑みにして購入しました。
基本的に株式は企業の財務やチャート等の情報を自身で分析した後購入すべきなのですが、上記の成功で勢いに乗っていたこともあり「大丈夫だろう」と楽観視、45ドル程度の株を10株購入しました。
その後下落、20ドルほどにまで落ちてしまいました。
金額は2万5千程度ですが、初心者で株式にかける資産が少ないため手痛い損失となってしまいました。
決してインフルエンサーの方が悪いわけではなく、他人の言葉を鵜呑みにして購入した筆者の責任です。
インフルエンサーや有名投資家の意見を鵜呑みにせず、自身で企業分析、チャート分析を行った上で株を購入するようにしましょう。
失敗談その2:Zoomの決算で失敗
オンライン会議等のビデオ通話で利用される「Zoom」という企業をご存知でしょうか?
Zoomはコロナ禍で業績を伸ばし、4月1日には137ドルだった株価が10月1日には482.99ドルと半年で3倍以上の上昇を記録しています。
Zoomは2020年の6月に発表された四半期決算で売上を355%増と数値を伸ばし、決算の発表後株価が+40%となりました。
8~10月期の決算が発表される12/1の前日である11/30には、投資家の期待が高まり株価は478.36ドルまで上昇しました。筆者も「また株価が伸びるのでは」という期待から430ドルで5株購入しました。
決算の結果は良かったものの、投資家の期待があまりに高かったため、株価は発表の翌日406.31ドルまで下がり、筆者は410ドル程度で株をすべて手放しました。
今になってわかるのは「決算で勝負」は上級者向けの投資で、企業の業務内容や財務状況を知り尽くしていない筆者の場合は投資と言うより投機(ギャンブル)であり、見通しがかなり甘かったと思っています。
この「Zoom事件」以来、決算前の銘柄は購入を控えています。
米国株投資を体験してみた感想
米国株に約3ヵ月投資した結果、「勉強になり面白いけど、時間を取られる」という感想を持ちました。
米国株に関わらず銘柄を購入する時には企業やチャートの研究が必要ですし、リアルタイムで売買する場合はパソコンに張り付いて値動きを見張る必要があります。
筆者はリアルタイムでは取引きせず、指値(指定した株価)や成行(価格を指定せず購入又は売却)で取引していましたが、SNSではリアルタイムで取引していた方が損失は少なく、利益を出していたように見受けられます。
もちろん個々人の投資経験や知識による所も大きいですが、株式は市場を常に注視している方が利益を得られる可能性が高く、昼間は仕事をしている筆者としては「なかなか難しい」と感じるようになってきました。
情報を得るためには株式の目論見書や企業のホームページを調べる事になりますが、「英語が出来ないため情報収集が難しい」という点もネックとなってしまいました。
現在はETF(投資信託の一種で株式のように指定した価格で売買できる)や投資信託を定期的に積み立て購入し、個別の銘柄は4つまで絞っています。
金融や株式の勉強が好きなため、今後も続けていく予定ですが、時間が無いためETF・投資信託にシフトを行い資産形成していく予定です。
米国への投資にご興味のある方はプロへご相談
米国株の体験談を成功例2つ、失敗例2つをピックアップしてご紹介してきました。
米国株の市場は日本株より規模が大きいですが、その分リスクとリターンが高くなっています。「リスクをおさえながら米国の金融商品を購入したい」という方には、株式会社クレドの米ドル積立商品がおすすめです。
<<一緒に読みたい記事>>
米国で人気の投資アプリ「ロビンフッド」とは?日本でも米国株投資家が急増中
<<一緒に読みたい記事>>
お役立ち資料
資産運用に関する資料を無料でダウンロードいただけます。