初心者でも安心!不動産投資で35年ローンを組む条件やメリットリスク、戦略など解説
不動産投資をする際、ローン期間の選択に悩む方は少なくありません。その中でも、近年注目を集めているのが35年ローンです。長期のローンは月々の返済額を抑えられる一方で、総支払額が増加するというデメリットもあります。では、35年ローンは不動産投資にとって本当に有利なのでしょうか。 本記事では、不動産投資における35年ローンの基本情報からメリット・リスク、さらには活用戦略まで幅広く解説します。
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目次
Toggle不動産投資で35年ローンを組むための条件とは
35年ローンを利用して不動産投資を行う際には、条件を満たす必要があります。ここでは、その条件について解説します。
条件1. 借り入れ条件
まずは借り入れ条件についてです。金融機関は、借り手の信用力を年収や職業、勤続年数、過去の借入履歴などから評価します。安定した収入源を得ている、十分な返済能力がある、これまで良好な信用履歴か、適切な担保物件かどうかまでが評価基準となります。 また、自己資金が多いほど借入額の上限が引き上げられる可能性があります。借入時の金利や返済比率も重要な要素であり、事前にしっかりとした資金計画を立てることが必要です。
条件2. 年齢制限
35年ローンの上限年齢は一般的には44歳とされています。これは、満80歳の誕生日までに完済できるように設定されているためです。 一般的には、多くの金融機関では借入時の年齢が20歳~65歳未満であることが求められます。この年齢制限は、長期にわたる返済計画を立てるうえで、借入者のライフステージを考慮したものです。年齢制限を理解し、自分のライフプランに合った借入を行うことで、35年ローンを有効に活用することができるでしょう。
条件3. 借入上限額
借入上限額は、借り手の年収や物件価値に基づき、あくまでも目安ですが、年収の5倍~7倍くらいまでが基準として一般的です。 ただし、借入上限額は物件の種類や立地、さらには市場の状況によっても影響を受けることもあります。そのほか、35年ローンは返済期間が長いため、高額な借り入れが可能になる場合もあるでしょう。
不動産投資で35年ローンを組むメリット
不動産投資で35年ローンを組むうえで、資金面や将来の展望においてメリットがあります。ここではおもなメリットについて解説します。
メリット1. 月々の返済額の軽減
35年ローンの最大のメリットは、月々の返済額を抑えられる点です。返済期間が長くなるほど、毎月の返済負担額は小さくなります。投資家は資金繰りに余裕を持つことができ、他の投資機会にも資金を回すことが可能になるでしょう。 とくに不動産投資を始めたばかりの初心者にとって、初期の資金繰りは非常に重要です。月々の返済が軽減されることで、投資家は安定したキャッシュフローを維持しやすくなり、物件の管理や維持に必要な資金を確保することが可能になります。
メリット2. 若年層の参入障壁が下がる
35年ローンは、若い投資家にとってとくに有利となります。20代や30代で投資を始める場合、頭金0円の35年ローンを組むことで、手持ち資金が少なくても不動産投資を始めやすいというメリットがあります。
メリット3. 長期的な資産形成がしやすい
35年という長期間で考えることで、短期的な収益よりも長期的な資産形成に焦点を当てられます。30歳で35年ローンを組めば、65歳頃にはローンが完済され、その後は家賃収入を全額受け取ることが可能となります。
不動産投資で35年ローンを組むリスク
35年ローンは多くのメリットを提供しますが、同時にいくつかのリスクも存在します。
リスク1. 総返済額の増加
35年という長期間にわたってローンを組むことで、支払う利息の総額が大きく増加します。長期にわたる返済計画は、月々の返済額を抑えることができるため、短期的には資金繰りが楽になりますが、その一方で、利息が長期間にわたって発生するため、最終的に支払う総額は大きくなります。たとえば、借入額が同じでも、返済期間が短い場合と比較すると、35年ローンでは利息の支払いが増えるため、総返済額が数百万円単位で異なるケースもあります。
リスク2. 物件の老朽化リスク
35年という長期間で考えると、物件の価値が大きく下落する可能性があります。とくに木造アパートなど耐用年数の短い物件では、ローン返済が終わる頃には物件の価値がほとんどなくなっている可能性が高くなります。
リスク3. 残債リスク
30歳以降に35年ローンを組んだ場合、定年退職時にもローンが残っている可能性が高くなります。退職後の収入減少により、返済が困難になるというリスクもあるため、その部分も考慮しておきましょう。 不動産投資におけるあらゆるリスクをまとめた記事はこちら>> 不動産投資の9つのリスクとそれぞれの対処法を徹底解説!|Quooly不動産投資と収益物件の総合情報
35年ローンを活用した投資戦略
35年ローンを利用することで、不動産投資における資金運用の幅が広がります。とくに長期的な視点での投資戦略を考える際には、キャッシュフローの管理や繰り上げ返済の活用、さらには税金対策との連携が重要です。詳しくみていきましょう。
投資戦略1. キャッシュフロー重視の運用
月々の返済額を抑え、余剰資金を確保することは、余裕のあるキャッシュフローで運用が可能になるでしょう。定期メンテナンスや次の投資の対応などが可能です。 安定した入居率を維持し、持続可能な資産形成を目指しましょう。
投資戦略2. 段階的な繰り上げ返済の活用
35年ローンを利用する際、段階的な繰り上げ返済を活用することは非常に効果的な戦略です。繰り上げ返済とは、通常の返済に加えて、余裕資金を使ってローンの元本を減らすことを指します。収益が安定したタイミングで余剰資金を繰り上げ返済に充てることで、総返済額を減少させることができるため、利息の負担を軽減することが可能です。ほかにも、物件の価値上昇や家賃収入の増加に応じて返済計画を調整することも検討しておきましょう。
投資戦略3. 税金対策との連携
税金対策との連携は投資戦略において、非常に重要です。とくにローンの利息は経費として計上できるため、所得税の軽減に寄与します。 住宅ローン控除の期間延長による税制メリットになり、減価償却費の計上期間が長く、長期的な節税効果を期待できます。専門家と連携し、最適な税金対策を立てることで投資効率を向上させることが可能になるでしょう。
35年ローンに適した物件選び
35年ローンを利用した不動産投資において、物件選びは非常に重要な要素です。選ぶ物件の特性が将来的な収益性や資産価値に大きく影響します。ここでは、35年ローンに適した物件選びのポイントを紹介します。
築浅物件の重要性
築が浅い物件については、大規模修繕や設備更新の必要性が低い点や最新の建築基準や省エネ基準を満たしている点、長期的な維持管理コストの抑制と安定した入居率の確保につながるといった利点があります。また、市場価値が安定していたり、入居者のニーズに応えやすい点もあるため、リスクを低減し、安定した収益を見込めるでしょう。
立地条件の見極め方
35年ローンを利用した不動産投資において、物件の立地条件は成功を左右する重要な要素です。具体的には、人口動態や都市計画などがされているか、交通インフラの整備計画を調査しましょう。ほかにも、駅やバス停からの距離、商業施設や教育機関へのアクセス、治安の良さなども重視することをおすすめします。物件エリアの再開発計画や企業の進出情報を考慮し、将来的な需要を見込めるような立地条件を満たした物件を選びましょう。
将来的な価値上昇が期待できる物件とは
立地条件の見極め方にて前述したように、再開発予定地域や新交通インフラの整備が計画されている地域を選ぶことをおすすめします。というのも、人口増加や企業進出が見込まれる地域や環境に配慮した設計や先進的な設備を備えた物件は、価値維持や上昇の可能性が高いためです。そういった物件を選ぶことで、35年ローンを利用した不動産投資の成功をより確実なものにすることができるでしょう。 物件選びについては「初めてでも安心!不動産物件の選び方のコツと注意点について解説」の記事でも解説しています。
まとめ・不動産投資ローンを組むならクレドへ
35年ローンを利用した不動産投資は、長期的な資産形成を目指すうえで非常に有効な手段です。しかし、リスクやデメリットも存在するため、慎重な判断が求められます。 不動産投資を行う際には、専門的な知識や経験が必要です。クレドでは、豊富な経験を持つ専門家が、あなたの投資計画をサポートし、最適な投資計画、ローンの提案なども行います。安心して不動産投資を始めるためにも、ぜひお気軽にクレドへご相談ください。 >> クレドの不動産投資支援サービスページはこちら
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