Die Verwandlung
突然ですが皆様読書はお好きでしょうか。
僕は小さい頃から本が好きで、現在は読む冊数は減ってしまいましたが、
余裕がある時に読んでおります。
スマホが普及して、知りたいことを検索すればすぐに出てくる時代になり、
活字離れが進んでいると言われておりますが、本ならではの良さもたくさんあると僕は考えております。
今回は、高校時代に僕が読んだカフカの「変身」という本について書いていこうと思います。
簡単に内容を説明すると、妹のためにこっそり学費を貯めようと貯金している
善良かつ平凡なサラリーマンが、ある日突然虫に変身してしまうお話です。
こう書くとポップに聞こえますが、某テラフォーマーズのように特殊能力を使って戦えるようになったとか、某ライダーのように悪の組織と戦う正義の味方になるとか、ロマンのある展開とはかけ離れた内容になっています。
とにかく「主人公が突然毒虫になった」以外はいつも通りの日常です。
いくらこれまで仲が良かった人でも突然毒虫の姿になっていたら正直、
以前と同じようには接せないですよね。
しかもコミュニケーションも取れません。
なので主人公の家族はその毒虫が主人公であるという確証を物語中最後まで
得られませんでした。
実際にこれが起こったら、という家族や周りの人間からのリアルな扱われ方と
結末が魅力的な作品です。
理不尽に虫になった主人公もかわいそうですが、
その家族の状況を考えると対応の仕方を批判することもできず、
複雑な心境になること請け合いです。
この作品ではあくまで突然虫になると表現しているので、
非現実的だと勘違いしてしまいがちですが、
僕は「変身」は形を変えて誰にでも起こり得ると思っています。
ある日突然言葉が話せなくなったり、見た目が変わる、という程度であれば
今後誰でもいつでも理不尽に経験する可能性があるかもしれません。
そうなった時のことを考えると恐ろしくもありつつ、
自分と交流のある他人がそうなってしまった際の振る舞い方を、
深く考えるきっかけにもなる本だと思います。
緊急事態宣言も延長になってしまい、まだ外に出られない状況の方も多いかと
思いますので、暇つぶしの1つとして今回は僕のおすすめの小説を紹介させて頂きました。
「変身」はそこまでページ数も多くなく読み切りやすいので、
ご興味をお持ち頂けた方はぜひ一度お手に取ってみてください。
それでは。
お役立ち資料
資産運用に関する資料を無料でダウンロードいただけます。