不動産投資でよくある不動産投資詐欺の手口5選!仕組みと対策
不動産投資と聞くと、だまされてしまうといったイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際にはそのような業者はごくわずかですが、出会ってしまう可能性もゼロではありません。とはいえ、こうした業者が取る手口はいくつかのタイプがあり、事前に仕組みと対策を知っておくとだまされるリスクを大きく下げることができます。
本記事では、これから不動産投資を始めたいと思っている方に、よくある不動産投資詐欺の手口と対策についてご紹介していきます。
クレドでは、専任のプロによる不動産投資に関するメリットやリスクについて学べる無料のオンラインセミナーを定期的に実施しています。少しでも気になる方はぜひ、お気軽に下記よりセミナー詳細ページをご覧ください。
>> 備えがあれば怖くない!不動産投資を始めるうえでのリスクについて知りたい方はこちら
>> なぜかみんな始めている?不動産投資を始めるメリットについて知りたい方はこちら
目次
Toggleよくある不動産投資詐欺の手口
不動産投資は魅力的な資産運用の一つですが、その一方で詐欺のリスクも存在します。ここでは、よくある不動産投資詐欺の手口を5つご紹介します。これらの手口を知っておくことで、詐欺に遭うリスクを大幅に減らすことができるでしょう。
手付金詐欺
手付金詐欺は、不動産購入の際に手付金を支払った後、売主が突然連絡を絶ち、手付金を持ち逃げする手口です。この詐欺は、とくに初めて不動産投資を行う人にとって非常に危険です。手付金は通常、物件の購入契約を締結する際に支払われるもので、その金額は決して小さくありません。そのため、手付金を支払う前に売主の信頼性を確認することが極めて重要です。
まずはじめに、売主の身元や過去の取引履歴を調査し、信頼できる人物かどうかを確認しましょう。また、契約書をしっかりとチェックし、手付金の返還条件や契約解除の際の取り扱いについて明確に記載されているかを確認することが必要です。さらに、可能であれば第三者の専門家に契約内容を確認してもらうと安心です。
手付金詐欺を防ぐためには、焦らず慎重に行動することが大切です。信頼できる不動産会社や仲介業者を通じて取引を行い、疑わしい点があればすぐに相談するようにしましょう。
サブリース詐欺
サブリース詐欺は、不動産投資においてとくに注意が必要な手口の一つです。サブリースとは、物件の所有者が管理会社に物件を一括して貸し出し、管理会社がその物件を第三者に転貸する仕組みです。この仕組み自体は合法であり、適切に運用されれば所有者にとって安定した収入源となります。しかし、詐欺業者はこの仕組みを悪用します。
詐欺業者は、所有者に対して「空室リスクゼロ」「高利回り保証」などの甘い言葉で契約を持ちかけます。しかし、実際には契約後に家賃の支払いが滞ったり、突然契約を解除されたりすることがあります。さらに、契約書に不利な条件が隠されていることも多く、所有者が気づかないうちに大きな損失を被ることになります。
サブリース詐欺を防ぐためには、まず契約内容を十分に理解することが重要です。とくに、家賃保証の条件や契約解除の際の取り扱いについては細かく確認しましょう。また、契約前に複数の管理会社を比較し、信頼性の高い業者を選ぶことが大切です。さらに、専門家のアドバイスを受けることで、リスクを最小限に抑えることができます。
サブリース契約を結ぶ際には、焦らず慎重に行動し、疑わしい点があればすぐに相談するようにしましょう。
不動産投資におけるサブリースについて詳しくは「不動産投資のサブリースとは?危険といわれる理由や利用時の注意点を解説」の記事を参考にしてみてください。
デート商法詐欺
デート商法詐欺は、特に個人投資家が狙われやすい手口の一つです。この詐欺は、まず詐欺師がターゲットに接近し、親密な関係を築くことから始まります。詐欺師はターゲットに対して魅力的な異性を装い、デートを重ねることで信頼関係を構築します。
信頼関係が築かれた後、詐欺師はターゲットに対して「一緒に不動産投資をしよう」と持ちかけます。この際、詐欺師は高額な利益を約束し、ターゲットに投資を促します。しかし、実際にはその不動産は価値が低かったり、存在しなかったりすることが多いです。ターゲットが投資を行った後、詐欺師は突然連絡を絶ち、姿を消します。
デート商法詐欺を防ぐためには、まず初対面の人に対して過度な信頼を置かないことが重要です。とくに、短期間で親密な関係を築こうとする相手には注意が必要です。また、投資の話が出た際には、必ず第三者の専門家に相談し、物件や投資内容を確認することが大切です。さらに、相手の身元や背景をしっかりと調査することも有効です。
このような詐欺に遭わないためには、冷静な判断と慎重な行動が求められます。感情に流されず、常に客観的な視点を持つことが大切です。
海外不動産投資詐欺
海外不動産投資詐欺は、おもに海外の物件に興味を持つ投資家が狙われやすい手口です。この詐欺は、まず詐欺師が魅力的な海外物件を紹介することから始まります。詐欺師はターゲットに対して、高い利回りや将来的な値上がりを約束し、投資を促します。
詐欺師は、ターゲットに対して現地視察を提案することもありますが、実際には視察が行われない場合や、偽の物件を見せられることがあります。また、契約書や物件の写真、ビデオなどを巧妙に偽造し、信憑性を持たせることもあります。ターゲットが投資を決定し、資金を送金した後、詐欺師は突然連絡を絶ち、姿を消します。
海外不動産投資詐欺を防ぐためには、まず信頼できる情報源から物件情報を収集することが重要です。現地の不動産業者や専門家に相談し、物件の実態を確認しましょう。また、契約書や関連書類を細かくチェックし、不明点があれば必ず質問し、さらに現地視察を行う際には、信頼できる第三者を同行させることも有効です。
このような詐欺に遭わないためには、慎重な情報収集と冷静な判断が求められます。とくに、海外の物件に関しては、現地の法律や市場動向についても十分に理解しておくことが大切です。
融資詐欺
融資詐欺は、不動産投資を行う際に必要な資金調達を狙った詐欺の一種です。この手口では、詐欺師が投資家に対して「特別な融資条件」や「低金利のローン」を提供すると持ちかけます。詐欺師は、投資家に対して魅力的な条件を提示し、融資を受けるための手数料や保証金を先に支払うよう要求します。
詐欺師は、信頼性を高めるために偽の金融機関やローン会社のWebサイトを作成したり、偽の契約書や証明書を用意することがあります。投資家が手数料や保証金を支払った後、詐欺師は連絡を絶ち、融資は実行されません。
融資詐欺を防ぐためには、以下のポイントに注意することが重要です。まず、融資を受ける際には、信頼できる金融機関やローン会社を選ぶことが大切です。とくにインターネット上で見つけた業者には注意が必要です。また、融資の手数料や保証金を前払いするよう要求された場合は、詐欺の可能性が高いと考えましょう。
さらに、融資条件や契約内容については、必ず詳細に確認し、不明点があれば質問することが必要です。信頼できる専門家や弁護士に相談することも有効です。冷静な判断と慎重な行動が、融資詐欺から身を守るための鍵となります。
注意すべき不動産会社の特徴
不動産投資を成功させるためには、信頼できる不動産会社を選ぶことが不可欠です。しかし、中には詐欺を働く悪質な業者も存在します。ここでは、注意すべき不動産会社の特徴をいくつかご紹介します。
リスクに対する説明がない
信頼できる不動産会社は、投資のリスクについても正直に説明します。逆に、リスクについて一切触れず、利益だけを強調する業者は要注意です。投資には必ずリスクが伴うため、その説明がない場合は、後々トラブルになる可能性が高いです。リスクを理解しないまま投資を進めると、予期せぬ損失を被ることもあります。したがって、リスクに対する説明がない業者とは契約を避けるべきです。
おとり広告を使用している
おとり広告とは、実際には存在しない物件や、極端に条件の良い物件を広告に掲載し、顧客を引き寄せる手法です。こうした広告に引っかかると、現地に行ってみたら「その物件はもう契約済みです」と言われ、別の物件を勧められることが多いです。このような手口を使う業者は信頼性に欠けるため、注意が必要です。広告内容が現実と大きく異なる場合や、あまりにも好条件すぎる物件には警戒心を持ちましょう。
契約の締結を急かす
不動産投資詐欺の手口の一つに、契約の締結を急かすというものがあります。詐欺業者は「この物件は非常に人気があり、すぐに売れてしまう」といった言葉で焦らせ、冷静な判断をさせないようにします。こうした状況では、十分な情報収集や検討ができず、不利な条件で契約を結んでしまう可能性が高まります。契約を急かされる場合は、一度冷静になり、他の信頼できる専門家や家族に相談することが重要です。時間をかけて慎重に判断することで、詐欺に遭うリスクを減らすことができます。
事務所が存在しない
不動産投資詐欺のもう一つの手口として、事務所が存在しない業者があります。こうした業者は、実際には存在しない住所を使ったり、バーチャルオフィスを利用していることが多いです。これにより、実際に訪問して確認することが難しくなり、信頼性が低いまま契約を進めてしまうリスクが高まります。事務所の存在を確認するためには、実際に訪問してみることが重要です。また、インターネットでの評判や口コミを調べることも有効です。信頼できる業者を選ぶためには、事務所の実在性を確認することが欠かせません。
投資詐欺に遭わないために
不動産投資詐欺に遭わないためには、事前の準備と注意が不可欠です。具体的な対策を4つご紹介します。
不動産投資に対する知識をつける
まず第一に、不動産投資に関する基本的な知識を身につけることが重要です。投資の仕組みやリスク、法律に関する知識を持っていることで、詐欺の手口を見抜く力が養われます。書籍やセミナー、オンラインコースなどを活用して、しっかりと学びましょう。とくに、信頼性の高い情報源から学ぶことが大切です。知識を深めることで、冷静な判断ができるようになり、不動産投資詐欺に対する防御力が高まります。
不明点や疑問点を抱えたまま話を進めない
不動産投資において、少しでも不明点や疑問点がある場合は、そのまま話を進めるのは非常に危険です。詐欺業者は、投資家の知識不足や不安を利用して巧妙に話を進めることが多いです。疑問が生じたら、その場で質問し、納得のいく回答を得るまで契約や手続きを進めないようにしましょう。また、複数の情報源から確認することも重要です。信頼できる第三者や専門家に相談することで、リスクを回避する手助けとなります。
信頼の置ける不動産会社を見つける
信頼の置ける不動産会社を見つけることは、不動産投資の成功において非常に重要です。まず、会社の実績や評判を確認しましょう。インターネット上の口コミやレビュー、過去の取引実績などを調べることで、その会社が信頼できるかどうかを判断する材料となります。また、免許や資格の有無も確認ポイントです。宅地建物取引業の免許を持っているか、関連する資格を有しているかをチェックしましょう。さらに、担当者とのコミュニケーションも重要です。誠実で丁寧な対応をしてくれるか、リスクについても正直に説明してくれるかを見極めることが大切です。信頼できる不動産会社とパートナーシップを築くことで、安心して投資を進めることができます。
専門家にアドバイスをもらう
不動産投資において、専門家のアドバイスを受けることは非常に有益です。専門家は市場の動向や法規制、リスク管理などについて深い知識を持っており、投資判断をサポートしてくれます。たとえば、不動産コンサルタントやファイナンシャルプランナー、弁護士などが挙げられます。彼らの助言を受けることで、詐欺のリスクを大幅に減らすことができます。また、専門家は投資物件の評価や契約内容の確認など、細部にわたるサポートも提供してくれます。とくに初めて不動産投資を行う方にとっては、専門家の存在が心強い味方となるでしょう。信頼できる専門家を見つけ、積極的にアドバイスを求めることで、安心して不動産投資を進めることができます。
不動産投資詐欺に遭ってしまった際の相談先
不動産投資詐欺に遭ってしまった場合、迅速に適切な相談先に連絡することが重要です。以下に、具体的な相談先を紹介します。
消費生活センター
消費生活センターは、消費者の権利を守るための公的機関です。不動産投資詐欺に関する相談やトラブル解決のためのアドバイスを提供してくれます。全国各地に設置されており、電話やインターネットでの相談も可能です。被害に遭った際は、まずは最寄りの消費生活センターに連絡してみましょう。
免許行政庁
免許行政庁は、不動産業者の免許を管理・監督する機関です。不動産投資詐欺に遭った場合、詐欺を行った業者の免許状況や過去の違反歴を確認することができます。また、免許行政庁に対して業者の違反行為を報告することで、業者に対する行政処分が行われる可能性もあります。詐欺被害に遭った際は、免許行政庁に相談し、適切な対応を求めることが重要です。
宅地建物取引業保証協会
宅地建物取引業保証協会は、不動産業者が加入することが義務付けられている団体で、消費者保護を目的としています。不動産投資詐欺に遭った場合、この協会に相談することで、被害の補償を受けることができる可能性があります。具体的には、業者が倒産した場合や、業者が不正行為を行った場合に、保証協会が一定の範囲で損害を補填してくれる制度があります。詐欺被害に遭った際は、まずは宅地建物取引業保証協会に連絡し、適切な手続きを進めることが重要です。
弁護士
不動産投資詐欺に遭ってしまった場合、弁護士に相談することも非常に有効です。弁護士は法律の専門家であり、詐欺被害に対する法的な対応策を提供してくれます。とくに、詐欺の証拠を集めたり、詐欺業者に対して法的措置を取る際には、弁護士のサポートが不可欠です。また、被害額が大きい場合や、複雑な法的問題が絡む場合には、弁護士の助言を受けることで、より適切な対応が可能となります。弁護士に相談することで、被害回復の道が開けることも多いので、早めの相談を心掛けましょう。
まとめ
不動産投資は大きな利益を生む可能性がある一方で、詐欺のリスクも存在します。しかし、詐欺の手口や対策を事前に知っておくことで、そのリスクを大幅に減らすことができます。
本記事で紹介した手口や注意点を参考に、慎重に投資を進めてください。また、信頼できる不動産会社を選び、専門家のアドバイスを受けることも重要です。万が一詐欺に遭ってしまった場合には、早めに適切な相談先へ連絡し、被害を最小限に抑えるための行動を取りましょう。
クレドでは、専任のプロによる不動産投資に関するメリットやリスクについて学べる無料のオンラインセミナーを定期的に実施しています。少しでも気になる方はぜひ、お気軽に下記よりセミナー詳細ページをご覧ください。
>> 備えがあれば怖くない!不動産投資を始めるうえでのリスクについて知りたい方はこちら
>> なぜかみんな始めている?不動産投資を始めるメリットについて知りたい方はこちら
お役立ち資料
資産運用に関する資料を無料でダウンロードいただけます。