新NISAの積み立て投資枠でおすすめな銘柄は?選ぶポイントを解説
新NISAを始める際、どの銘柄を選んだらよいか悩む人も多いかもしれません。自分の投資スタイルに見合わない銘柄を選択してしまうと、思うように利益が得られないだけでなく、非課税の恩恵を受けられなくなってしまう恐れがあります。 本記事では、新NISAのつみたて投資枠における銘柄選びのコツをはじめ、おすすめの銘柄についても解説します。 NISAを始めるタイミング、新NISAについて詳しく知りたい方は「NISAを始めるベストタイミングはいつ?新NISAについても合わせて解説」の記事を参考にしてください。
目次
Toggle新NISAのつみたて投資枠で銘柄を選ぶ際のポイント
新NISAのつみたて投資枠を活用する際には、どの銘柄を選ぶかが非常に重要です。適切な銘柄を選ぶことで、長期的な資産形成を効率的に進めることができます。ここでは、銘柄選びの際に押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
投資初心者はインデックスファンドから検討する
投資初心者にとって、インデックスファンドは非常に魅力的な選択肢です。インデックスファンドは、市場全体の動きを反映するため、個別銘柄のリスクを分散することができます。全世界株式や米国株式に連動するインデックスファンドは、長期的な成長が期待できるため、初心者にとくにおすすめです。投資初心者でも安心して資産形成を始めることができます。
分散投資ができる銘柄を選ぶ
分散投資は、リスクを軽減しながら安定したリターンを追求するための基本的な戦略です。特定の銘柄やセクターに集中投資するのではなく、複数の銘柄や資産クラスに分散することで、個別のリスクを抑えることができます。たとえば、全世界株式に投資するインデックスファンドや、複数の資産クラスにバランスよく投資するバランスファンドは、分散投資の観点から非常に有効です。これにより、市場の変動に対する耐性を高め、長期的な資産形成をサポートします。
リスク・リターンのバランスを考える
投資をおこなう際には、リスクとリターンのバランスをしっかりと考えることが重要です。リスクが高い銘柄は大きなリターンを期待できる一方で、損失の可能性も高まります。逆に、リスクが低い銘柄は安定したリターンが見込めますが、大きな利益を得ることは難しいかもしれません。自分のリスク許容度を理解し、それに見合った銘柄を選ぶことで、無理のない投資を続けることができます。 たとえば、インデックスファンドは比較的リスクが低く、長期的な資産形成に適しています。一方、アクティブファンドは高いリターンを狙うことができますが、その分リスクも高くなります。
信託報酬が安い銘柄を選ぶ
信託報酬は、投資信託を運用するための費用であり、投資家が負担するコストの一部です。信託報酬が高いと、その分だけ投資のリターンが減少するため、できるだけ低い信託報酬の銘柄を選ぶことが重要です。 長期的な投資を考える場合、信託報酬の差が大きな影響を及ぼすことがあります。インデックスファンドは一般的に信託報酬が低く、コストパフォーマンスに優れています。たとえば、eMAXIS Slimシリーズやたわらノーロードシリーズなどは、低コストで人気の高い選択肢です。信託報酬をしっかりと比較し、コストを抑えた投資を心がけましょう。
新NISA(つみたて投資枠)のおすすめ銘柄
新NISAのつみたて投資枠でどの銘柄を選ぶべきか迷っている方に向けて、おすすめの銘柄を紹介します。ここでは、インデックスファンドとアクティブファンドの両方から選りすぐりの銘柄をピックアップしました。これらの銘柄は、信託報酬が低く、分散投資が可能で、リスク・リターンのバランスが取れているものばかりです。1つ1つ見ていきましょう。
インデックスファンド
インデックスファンドは、市場全体の動きを反映するように設計されたファンドで、特定の指数(インデックス)に連動するように運用されます。これにより、個別銘柄の選定リスクを軽減し、広範な分散投資が可能となります。以下に、新NISAのつみたて投資枠でおすすめのインデックスファンドをいくつかご紹介します。
おすすめ1. eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、世界中の株式市場に幅広く投資するインデックスファンドです。このファンドは、先進国から新興国までの株式を対象としており、地域や業種の分散が効いているため、リスクを抑えつつ安定したリターンを期待できます。また、信託報酬が低く設定されているため、長期的な運用コストを抑えることができる点も魅力です。初心者から経験者まで幅広い投資家に適した選択肢と言えるでしょう。
おすすめ2. eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動するインデックスファンドです。S&P500は、米国の主要企業500社で構成されており、広範な業種にわたる企業のパフォーマンスを反映しています。このファンドは、米国経済の成長を享受できるため、長期的な資産形成を目指す投資家に適しています。また、信託報酬が低く抑えられているため、コストパフォーマンスも優れています。
おすすめ3. たわらノーロード全世界株式
たわらノーロード全世界株式は、全世界の株式市場に分散投資を行うインデックスファンドです。このファンドは、先進国から新興国まで幅広い地域の株式に投資することで、地域リスクを分散し、安定したリターンを目指します。また、信託報酬が低く設定されているため、長期的な運用コストを抑えることができます。初心者から経験豊富な投資家まで、幅広い層に適した選択肢となっています。
おすすめ4. 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)は、米国の株式市場全体に投資するインデックスファンドです。このファンドは、米国の主要な株式市場をカバーすることで、経済成長の恩恵を受けやすくなっています。特に、米国市場は世界経済の中心であり、長期的な成長が期待されるため、安定したリターンを目指す投資家にとって魅力的です。また、信託報酬も比較的低く設定されており、コストパフォーマンスに優れています。
おすすめ5. ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券の4つの資産に均等に投資するバランスファンドです。このファンドは、資産の分散投資を通じてリスクを抑えつつ、安定したリターンを目指すことができます。とくに、異なる資産クラスに分散することで、特定の市場の変動に対する影響を軽減する効果があります。また、信託報酬も比較的低く、長期的な資産形成に適しています。
アクティブファンド
アクティブファンドは、ファンドマネージャーが市場の動向を分析し、積極的に銘柄を選定して運用する投資信託です。インデックスファンドと比べて高いリターンを狙うことができる一方で、リスクも高くなる傾向があります。新NISAのつみたて投資枠でアクティブファンドを選ぶ際には、以下のような銘柄が特におすすめです。アクティブファンドは、ファンドマネージャーの運用能力に依存するため、選定には慎重さが求められます。過去の実績や運用方針をよく確認し、自分の投資スタイルに合ったファンドを選ぶことが重要です。
おすすめ1. ひふみプラス
ひふみプラスは、日本国内の成長企業に投資するアクティブファンドで、とくに中小型株に強みがあります。ファンドマネージャーの独自の視点で選ばれた銘柄が多く、過去の実績も良好です。成長性の高い企業に投資することで、高いリターンを狙うことができる一方、リスクも伴います。新NISAのつみたて投資枠でひふみプラスを選ぶ際には、リスク許容度を考慮しつつ、長期的な視点での運用を心がけることが重要です。
おすすめ2. フィデリティ・米国優良株・ファンド
フィデリティ・米国優良株・ファンドは、米国の優良企業に投資するアクティブファンドです。とくに、安定した成長を続ける大手企業に焦点を当てており、長期的な資産形成を目指す投資家に適しています。ファンドマネージャーの専門知識と分析力を活かし、厳選された銘柄に投資することで、リスクを抑えつつも高いリターンを期待できます。新NISAのつみたて投資枠でこのファンドを選ぶ際には、米国市場の動向を注視しながら、分散投資の一環として活用することが推奨されます。
おすすめ3. iFreeNEXT FANG+インデックス
iFreeNEXT FANG+インデックスは、Facebook(現Meta)、Amazon、Apple、Netflix、Google(現Alphabet)など、米国の主要テクノロジー企業に投資するインデックスファンドです。これらの企業は、世界的に高い成長を遂げており、今後もその成長が期待されています。このファンドは、テクノロジーセクターに特化しているため、リスクは高めですが、その分リターンも大きくなる可能性があります。新NISAのつみたて投資枠でこのファンドを選ぶ際には、テクノロジー分野の成長性を信じる投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
おすすめ4. 日経平均高配当利回り株ファンド
日経平均高配当利回り株ファンドは、日本の主要企業の中でも特に高い配当利回りを誇る銘柄に投資するアクティブファンドです。配当利回りが高い企業は、安定した収益を上げていることが多く、長期的な資産形成に向いています。このファンドは、配当収入を重視する投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。また、日本国内の企業に投資することで、為替リスクを抑えることができる点もメリットです。新NISAのつみたて投資枠でこのファンドを選ぶ際には、安定した配当収入を得たいと考える投資家に適しています。
おすすめ5. iTrustインド株式
iTrustインド株式は、インドの成長市場に投資するアクティブファンドです。インドは急速な経済成長を遂げており、今後も高い成長が期待されています。このファンドは、インドの主要企業や成長企業に分散投資を行うことで、リスクを抑えつつ高いリターンを狙うことができます。また、インド市場は他の新興国市場と比較しても安定しており、長期的な投資先として魅力的です。新NISAのつみたて投資枠でこのファンドを選ぶ際には、成長市場に投資したいと考える投資家に適しています。
新NISAを始める前の事前準備
新NISAを効果的に活用するためには、事前の準備が欠かせません。以下に、新NISAを始める前に行うべき重要なステップを解説します。
投資の目的を明確にする
新NISAを始める際に最も重要なステップの1つが、投資の目的を明確にすることです。投資の目的が明確であれば、どのような銘柄やファンドを選ぶべきかが自然と見えてきます。たとえば、老後の資金を準備するための長期投資を目指す場合、安定した成長が期待できるインデックスファンドが適しています。一方、短期間での利益を狙う場合は、リスクが高いがリターンも大きいアクティブファンドを検討することが考えられます。 また、子供の教育資金を積み立てるための投資であれば、一定の期間内に確実に資金を増やすことが求められるため、リスクを抑えた分散投資が有効です。目的が明確であれば、投資の計画も立てやすくなり、目標達成に向けた具体的なアクションを取ることができます。 このように、投資の目的を明確にすることで、自分に最適な投資戦略を立てることができ、新NISAの非課税枠を最大限に活用することが可能となります。
自分に見合った金融機関で口座開設をする
新NISAを始める際には、自分に見合った金融機関で口座を開設することが重要です。金融機関ごとに提供されるサービスや手数料が異なるため、自分の投資スタイルや目的に合った金融機関を選ぶことが成功の鍵となります。 まず、手数料の比較が重要です。とくに、つみたて投資を行う場合、毎月の積立額に対する手数料が長期的に大きな影響を与えることがあります。手数料が低い金融機関を選ぶことで、コストを抑え、より多くの資金を投資に回すことができます。 次に、取り扱っている銘柄やファンドの種類の確認をしましょう。自分が投資したい銘柄やファンドがその金融機関で取り扱われているかを事前に調べることが大切です。 インデックスファンドやアクティブファンドなど、自分の投資戦略に合った商品が揃っているかを確認することが必要です。 さらに、サポート体制も重要なポイントです。投資初心者であれば、わからないことが多いかもしれません。そのため、サポートが充実している金融機関を選ぶことで、安心して投資を始めることができます。たとえば、オンラインでのチャットサポートや電話での相談が可能な金融機関を選ぶと良いでしょう。 このように、自分に見合った金融機関で口座を開設することで、スムーズに新NISAを始めることができ、投資の成功に近づくことができます。
リスク許容度を決める
新NISAを始める前に、自分のリスク許容度を明確にすることが重要です。リスク許容度とは、投資においてどれだけのリスクを受け入れることができるかを示す指標です。これを理解することで、自分に合った投資戦略を立てることができます。 まず、自分の投資目的や期間を考慮しましょう。たとえば、短期間で大きなリターンを狙う場合はリスクを多く取る必要がありますが、長期的に安定したリターンを目指す場合はリスクを抑えることが重要です。 次に、自分の経済状況やライフステージを考慮する必要があります。たとえば、若い世代であればリスクを取る余地が大きいかもしれませんが、定年が近い場合はリスクを抑えるほうが賢明です。また、家族構成や収入の安定性もリスク許容度に影響を与えます。 最後に、心理的な面も無視できません。市場の変動に対してどれだけ冷静に対応できるか、自分の感情をコントロールできるかもリスク許容度に関わります。投資に対するストレスを最小限に抑えるためにも、自分の心理的なリスク許容度を理解しておくことが大切です。 このように、自分のリスク許容度をしっかりと把握することで、無理のない範囲で投資を行い、長期的な資産形成を目指すことができます。
まとめ
新NISAのつみたて投資枠を活用する際には、銘柄選びが非常に重要です。投資初心者はインデックスファンドから始めると良いでしょう。分散投資ができる銘柄を選ぶことでリスクを抑えつつ、リターンを狙うことができます。また、信託報酬が安い銘柄を選ぶことで、コストを抑えることができます。 おすすめの銘柄としては、eMAXIS Slim全世界株式やひふみプラスなどが挙げられますが、自分の投資目的やリスク許容度に合ったものを選ぶことが大切です。新NISAを始める前には、投資の目的を明確にし、自分に見合った金融機関で口座を開設し、リスク許容度をしっかりと把握しておくことが重要です。 これらのポイントを押さえて、新NISAを活用し、長期的な資産形成を目指しましょう。 クレドでは、資産形成に関する無料オンラインセミナーを実施中です。お気軽にご参加ください。
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