資産運用はいくらからできる?初心者が始めやすい投資手法についても解説
資産運用に興味はあるものの、いくらから資産運用を始めることができるのか知りたいといった方も多いのではないでしょうか。ひと言で資産運用といってもその種類は多岐にわたり、それぞれ必要な初期費用も異なります。
今回の記事では初期費用の考え方と、運用商品別の特徴および費用目安について解説します。
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目次
Toggle資産運用はいくらからでも始められる
株式や投資信託など、さまざまな金融商品があるものの、100円から始められる商品も多くあります。投資で大切なことは初期投資の金額ではなく、継続して投資できる環境を整えることです。また、資産運用は投資である以上、元本割れなどのリスクを考慮しなければなりません。特に投資初心者の場合には、少額から資産運用を始めることを意識するとよいでしょう。
資産運用にいくら投資するか見極めるポイント2つ
資産運用にいくら投じるかを決める上で、意識しておきたいポイントはいくつかありますが、ここでは特に大事なことを2つ取り上げてみました。
余裕資金を把握する
資産運用は余裕資金で行うことが大前提です。まずは余裕資金を把握するために、手元にある資金を「生活用」「緊急用」「投資用」の3つに分けることから始めましょう。
・緊急用:生活防衛資金ともいい、病気や災害など予想外に備えるお金
・投資用:いわゆる余裕資金、将来のためのお金
このように、投資用のお金(余裕資金)は資産運用の元手になるお金であり、なくても大丈夫なお金(しばらく使わないお金)を回すことが大切です。
一括と分割のどちらで投資するか検討する
一括と分割のどちらで投資をするのか検討することも大切です。
仮に400万円を資産運用に回す場合、一度で400万円を使い切ってしまうのか、1回あたり50万円、合計8回に分けて投資するのかを考えなければなりません。この際、一括で購入する場合には価格変動リスクが高まることから、利益も損失もどちらも大きくなる傾向にあります。
一方、分割方式で少額ずつ商品を購入した場合には、一括購入ほど購入タイミングで悩まなくてよいほか、価格変動リスクも抑えられます。とはいえ、一括ほどまとまった利益を狙うことは難しいため、自分が投資をする目的やゴールに合わせて最適な選択を取るようにしましょう。
初心者からでも始められる、資産運用の種類4つ
資産運用にはさまざまな種類がありますが、ここでは初心者でも始められる投資手法を4つ紹介します。
投資信託
投資信託は投資家から集めたお金をひとつにまとめ、ファンドマネジャーと呼ばれるプロがそれらを株式や債券などに投じて運用してくれる投資商品のことです。運用によって得られた利益は、各投資家に還元されます。投資先は株式や債券など金融商品によって異なりますが、証券会社によっては100円から投資することができるため、投資初心者でも挑戦しやすい投資手法です。
メリット | デメリット |
・少額からスタートできる ・運用のプロに任せられる ・リスク分散ができる(個別投資より安全) ・長期の積立投資が可能で複利効果を期待できる |
・信託報酬がかかるので、運用実績によってはコストパフォーマンスが悪くなる ・株式のように数日でまとまった利益は狙えない |
ETF(上場投資信託)
ETFは金融証券取引所に上場している投資信託に投資を行う商品を指します。投資信託と似ていますが、株式と同じように商品取引所で売買できるのが特徴です。日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの指数の動きに連動する運用成果を目指し、銘柄によって異なるものの、最低買付金額は1,000円から数万円程度となっています。
メリット | デメリット |
・分散投資ができる ・値動きがわかりやすい(投資信託より保有コストが安い) ・リアルタイムに売買可能で流動性が高い |
・分配金が自動で再投資されない ・価格の乖離が生じる |
不動産投資
不動産投資とは、購入した不動産を第三者に貸し出し、そこから得られる家賃収入をおもな目的とした投資方法です。投資ローンを利用することができるため、資金が少なくとも投資を始めることができます。ハイリスク・ハイリターンな株式投資やFXに対し、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンな投資といわれています。
また、不動産投資には2つの利益を得る方法があります。
・キャピタルゲイン:不動産の価値が購入時よりも上がった際に売却し、その値上がり分の利益を得る方法
このうち、昨今ではインカムゲインを目的とした不動産投資が主流となりつつあります。
メリット | デメリット |
・安定した収入が見込める ・値下がりリスクは比較的低い ・相続税対策に利用できる ・生命保険、死亡保険として活用できる |
・物件の維持管理、入居者対応などに手間がかかる ・物件購入に多額の資金が必要となる ・空室時に収入が減るリスクがある ・金利上昇リスクがある |
株式投資
株式は企業が資金調達をする際に発行する有価証券のことで、株式投資では企業が発行する株式を購入し、配当金や値上がり時に売却することによって利益を得ることを目的としています。また、原則として100株(単元株)での取引となるため、10万円程度の初期費用が必要となるケースも少なくありません。
メリット | デメリット |
・株価の値上がりによって利益が見込める ・株主優待を受けられる ・株数に応じて配当金を得られる ・経営参画権を得られる |
・株価の値動きが大きく、値下がりリスクが高い ・一企業の業績次第で投資が損失に終わるリスクがある ・外国株式などでは為替差損が生じる恐れがある |
仮想通貨
仮想通貨は、近年注目を集めている資産運用の一つです。おもにビットコインやイーサリアムといった仮想通貨は、短期間で大きな値上がりを見せることもあり、投資をするうえでとくによく聞く仮想通貨の銘柄です。ただし、仮想通貨市場は非常に変動が激しく、リスクも高いため、初心者は慎重に投資を検討する必要があります。仮想通貨を扱う際は、信頼性のある取引所を利用し、分散投資やリスク管理を徹底することが重要です。初心者でも少額から始められるため、まずは学びながら少しずつ投資額を増やしていく方法をおすすめします。
メリット | デメリット |
・24時間365日取引が可能 ・金融機関を介さず送金や瞬時に決済が可能 ・海外への送金や決済が手軽 |
・税率が他の投資と比べて高い場合がある ・仮想通貨が使える店舗やサービスが限られている ・変動率が高いため大損することがある(ハイリスク) |
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資産運用を始めるメリット
資産運用には次のようなメリットがあります。
将来に向けた資産形成ができる
資産運用に取り組むことで、将来の資産形成につながります。収入の一部を投資に回し、コツコツと運用を続けることで、自身が保有する資産が大きく増える可能性があります。
たとえば、資産運用によって老後の生活費を準備しておけば、安心して年金生活を送れるでしょう。また、子供の教育費や住宅購入のための頭金としても活用できます。効率的な資産運用を行うことで、将来起こりうる出費にも備えられます。
複利効果が期待できる
投資した資金が生み出した利益を再投資することで、お金を複利で増やすことができます。仮に元手資金の10万円を10%の利回りで運用した場合、1年後には11万円になります。翌年はその11万円を運用することになるので、さらなる利益が見込めるでしょう。
複利運用では時間の経過によって元本が増えるため、長期にわたって運用すればするほど効果を発揮しやすくなります。
経済や税金に関する知識が得られる
資産運用に取り組むことで、経済や税金に関するさまざまな基礎知識が自然と身につきます。お金に関する知識、いわゆるマネーリテラシーが不足していると「資産運用は自分にとってハードルが高い」と考え、せっかくの機会を逃してしまうことにもつながりかねません。適切な知識を身につけることで、自分のニーズに見合った投資商品を見つけられるほか、より効率的な資産形成ができるようになるでしょう。
投資セミナーに参加する、書籍を購入するなど、勉強に仕方はさまざまです。是非この機会に自分に合った方法で勉強を開始してみてはいかがでしょうか。
適切な知識を身につけた上で資産運用に取り組もう
今回の記事では初期費用の考え方と、運用商品別の特徴および費用目安について解説しました。正しく資産運用を行えば効率よく資金を貯めることができる一方、資産運用にはさまざまなリスクがつきものです。
各運用商品の特徴をきちんと理解し、自身のリスク許容度についても把握した上で資産運用を行いましょう。
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始めやすい資産運用方法については、こちらの記事で詳しく解説されています。
参考:相続税の「資産運用を活用して老後資金に役立てる!始めやすい資産運用方法を解説|スマートシニア
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