不動産投資で赤字は節税対策になる?対策と立て直し方法を解説!
不動産投資で「黒字」を目指すのは当然ですが、現実には「赤字」に悩む投資家も少なくありません。賃料収入が経費や借入返済額を下回り、毎月の持ち出しに頭を抱える状況は、投資家にとって大きなストレスとなります。しかし、一時的な赤字は必ずしも投資の失敗を意味するわけではありません。 本記事では、不動産投資が赤字になるおもな原因を解説するとともに、赤字を防ぐための運用戦略や、万が一赤字になった場合の対処法をご紹介します。
クレドでは、不動産投資に関するメリットやリスクについて専任のプロが解説するセミナーを開催しています。【無料】のオンラインセミナーなので、不動産投資を始めたい人、不動産投資が少しでも気になる方はぜひ、お気軽に下記バナーよりお申し込みください。
目次
Toggle不動産投資が赤字になる主な原因
不動産投資において赤字に陥る原因は多々あります。ここではとくに赤字になるおもな原因を3つ紹介します。
空室率の上昇
賃貸物件の空室状態が続くと、当然ながら家賃収入が得られず、経費や借入返済に対する負担が増大します。たとえば周辺地域の人口減少や産業の衰退、競合物件の増加による需給バランスの崩れ、その他物件の老朽化や設備の陳腐化などの影響があるでしょう。これらの要因を見極めることが重要です。 また、空室が長引くことで、物件の価値にも影響が出てくる可能性があります。入居者がいない状態が続いた場合、物件の管理状態が悪化し、次の入居者を獲得する際にさらなるコストがかかるケースもあります。 不動産投資の空室リスクについて「失敗しない不動産投資は空室リスクへの備えが大事!対策について解説」の記事で解説しています。
予想外の修繕費用
不動産投資において、予想外の修繕費用は赤字を引き起こす大きな要因の一つです。 物件を所有する以上、建物の経年劣化や設備の故障などの理由で大規模修繕が必要になる可能性もあります。また自然災害や事故による緊急性の高い修繕の発生もあるでしょう。ほかにも、法規制の変更に伴う設備更新の義務化も対応費用がかかります。 これらの修繕費用は、事前に計画していた予算を大きく上回ることが多く、特に急な出費が発生した場合には、投資家にとって大きな負担となります。
家賃相場の下落
家賃相場の下落には、入居者の経済状況の悪化による賃料支払い能力の低下、新規物件の供給過多による競争の激化、地域の魅力度低下による需要の減少がおもな要因となります。
赤字リスクを最小限に抑える物件選び
ここでは、不動産投資で赤字リスクを最小限に抑える物件の選び方について解説します。
立地重視の物件選定をする
物件を選ぶ際は、交通の便が良いエリアや、周辺に商業施設や学校、病院などの生活利便施設が充実している地域、人口が増加傾向にあるエリアを選びましょう。これにより、入居者が長期的に住み続ける可能性が高まり、安定した賃料収入を得ることができます。
物件の状態を入念にチェックする
物件購入前には、建物の外観や内部の状態を詳細に確認することは必須です。とくに建物の築年数と過去の修繕履歴を確認、専門家による建物診断を実施、設備の更新時期や耐用年数を把握することをおすすめします。 物件の状態をしっかりと把握することで、投資後のトラブルを未然に防ぎ、安定した収益を確保することが可能になります。
収支計画を綿密に立てる
投資を始める前に、想定家賃収入や諸経費を正確に算出しましょう。借入金の返済額を詳細にシミュレーションすることで、将来的なキャッシュフローを予測することができます。また返済だけでなく、空室率や金利変動を考慮したシミュレーションを行うことも重要です。修繕積立金や予備費を十分に確保しておくことは賢明な判断です。綿密な収支計画を立てることで、安定した収益を確保し、投資の成功につなげることができるでしょう。
赤字を防ぐための運用戦略
不動産投資において赤字を防ぐためには、運用戦略が非常に重要です。ここでは、赤字を防ぐための具体的な運用戦略について解説します。
出口戦略の立案
運用戦略の1つに出口戦略があります。具体的な出口戦略を紹介します。
・不動産市場の動向を注視し、最適な売却時期を見極める
・キャピタルゲインとインカムゲインのバランスを考慮した総合的な利益計画を立てる
このように適切な戦略を立てておくことで、リスクを軽減し、安定した収益を確保することが可能になるでしょう。 不動産投資における出口戦略については「不動産投資における出口戦略の基本を解説!売却を成功させる4つのポイント」の記事で解説しています。
リスク管理の徹底
不動産投資においてリスク管理は欠かせません。以下のようなリスクに備えた対策を考えておきましょう。
・空室リスクに備え、適切な修繕積立金を確保する
・不動産市場の変動に対応できるよう、柔軟な運用戦略を準備する
ほかにも、リスクを分散させることも効果的です。 複数の物件に投資することで、特定の物件に依存するリスクを軽減できます。また、異なる地域やタイプの物件を選ぶことで、経済の変動に対する耐性を高めることができるでしょう。 このように、リスク管理を徹底することで、不動産投資の成功率を高め、赤字に陥るリスクを最小限に抑えることが可能になります。
継続的な物件管理と収益の最適化
不動産投資において、物件管理は収益を最大化するための重要な要素です。
・市場動向に合わせて適切な家賃設定を行い、空室率の低減を図る
・入居者とのコミュニケーションを大切にし、長期入居を促進する
このように、継続的な物件管理と収益の最適化を行うことで、不動産投資の安定性を高め、赤字に陥るリスクを軽減することができます。
赤字になった場合の対処法
不動産投資において、赤字に陥ることは避けたい状況ですが、万が一そのような事態に直面した場合には、迅速かつ適切な対処が求められます。ここでは、赤字を解消するための具体的な対処法をいくつかご紹介します。
不動産管理会社の変更を検討する
赤字からの立て直しを図るためには、不動産管理会社の見直しが重要なステップとなります。現在の管理会社が期待通りのサービスを提供していない場合、賃料の回収や入居者の管理が不十分である可能性があります。このような状況では、収益が減少し、赤字が続く原因となります。 現在の管理会社のパフォーマンスを見直し、より効率的で費用対効果の高い管理会社に切り替えることで管理費用の削減や入居率の向上を図れる可能性が高まります。
ローンの借り換えを行う
赤字からの立て直しを図るための有効な手段の一つが、ローンの借り換えです。現在のローン条件が不利である場合、金利が高かったり、返済額が大きすぎたりすることが、赤字を悪化させる要因となります。借り換えを行うことで、より低い金利や柔軟な返済条件を得ることができ、毎月の負担を軽減することが可能です。 借り換えの際には、まず現在のローンの残高や金利、返済期間を確認し、どの程度の金利引き下げが期待できるかをシミュレーションすることが重要です。場合によっては、借り換えによって長期的に見て大きな節約ができることもあります。 より有利な条件のローンに借り換えることで、金利の引き下げや返済期間の延長により毎月の返済額を軽減でき、キャッシュフローの改善を目指しましょう。 不動産投資におけるローンの借り換えは「不動産投資ローンの借り換えとは?条件や流れ、借り換えが向いていないケースまで解説」の記事で解説しています。
物件を売却する
とくに経済的な負担が大きく、将来的な収益が見込めない物件を抱えている場合、早期に手放すことが賢明な判断となることがあります。 売却によって損失を最小限に抑えられ、売却資金を他の投資や債務返済に充てることも可能になります。その際、不動産ポートフォリオの見直しと再構築をきちんと行いましょう。 物件の売却は、赤字からの脱却を目指すための有効な手段となるため、慎重に検討することが求められます。
不動産投資の節税対策に赤字が活用できる
不動産投資において赤字が発生した場合、実はそれを節税対策として活用することが可能です。ここではどういった節税対策に講じることができのか、詳しく解説します。
損益通算の仕組み
損益通算とは、異なる種類の所得を相殺することができる制度であり、不動産投資において赤字が発生した場合に特に有効です。この仕組みを利用することで、赤字を他の所得から差し引き、課税対象となる所得を減少させることが可能です。具体的には、不動産投資での赤字を給与所得や事業所得から引くことで、結果的に支払う税金を軽減することができます。 給与所得や事業所得などの黒字と不動産所得の赤字を相殺でき、課税対象となる総所得を減らすことで節税効果が得られるという仕組みになります。 このように、損益通算は不動産投資における赤字を有効に活用するための重要な手段となります。 不動産投資における損益通算の仕組みについては「損益通算を利用した不動産投資の節税方法とは?計算方法や注意点も解説」の記事で解説しています。
会計上の赤字の活用
不動産投資において発生した赤字は、単なる損失として捉えるのではなく、税務上の戦略として活用することができます。とくに会計上の赤字は損益通算の仕組みを通じて、他の所得と相殺することが可能です。たとえば、減価償却費などの現金支出を伴わない経費を計上して赤字を作ることができます。 キャッシュフローはプラスでも、会計上は赤字になることがあるため、この「会計上の赤字」を利用して節税効果を得ることができます。 ただし、会計上の赤字を活用する際には注意が必要です。赤字が続くことで金融機関からの信用が低下する可能性があるため、投資戦略の見直しも重要です。赤字を単なる節税手段として利用するのではなく、全体的な投資戦略を再評価することが求められます。
不動産投資の赤字活用時の注意点と限界を知っておこう
不動産投資における赤字の活用には、注意点と限界があります。 まず、損益通算を利用することで税負担を軽減できる一方で、赤字が続くことは投資家にとってリスクを伴います。とくに長期間にわたって赤字が続くと、金融機関からの信用が低下し、将来的な融資が難しくなる可能性があるからです。赤字を単なる節税手段として捉えるのではなく、投資全体の見直しを行うことが重要です。 また、赤字を利用した節税効果には限界があります。税法上の規定により、赤字の繰越控除には年数制限があり、すべての赤字が無限に相殺できるわけではありません。さらに、赤字が発生する原因を解決せずに放置すると、将来的により大きな損失を招くことにもなりかねません。したがって、赤字を活用する際には、慎重な計画と戦略的なアプローチが求められます。
まとめ・不動産投資ローンを組むならクレドへ
不動産投資は資産形成の手段のひとつですが、赤字に陥るリスクも伴います。不動産投資を行う際には、信頼できるパートナーを選ぶことが成功の鍵となります。とくにローンを組む際には、専門的な知識を持つ金融機関や不動産管理会社のサポートは不可欠です。
クレドでは、不動産投資に特化した、投資家のニーズに応じた柔軟なプランを提案しています。不動産投資をご検討中の方、ぜひクレドに相談してみてください。
クレドでは、不動産投資に関するメリットやリスクについて専任のプロが解説するセミナーを開催しております。無料のオンラインセミナーなので、少しでも気になる方はぜひ、お気軽に下記バナーよりご参加ください。
不動産投資支援 | サービス紹介 | 中古マンション・不動産投資を中心にお客様の資産の相談パートナーになる株式会社クレド
お役立ち資料
資産運用に関する資料を無料でダウンロードいただけます。