資産運用とは?資産運用の種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説!
資産運用についてお考えでしょうか。一口に資産運用といっても、さまざまな種類があります。
それぞれ、メリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。本記事では、資産運用の種類やメリット・デメリット、また資産運用を始める際の注意点など解説していきます。
目次
Toggle資産運用とは?
資産運用とは、自分の資産を投資してより効率よく資産を蓄えていく方法のことを指します。近年では「老後2,000万円問題」が物議をかもしましたが、老後に向けた資産形成の必要性が高まっているのも事実です。現在の日本は低金利であり、銀行に預けるだけでは資産を増やせないのも現実です。そのような中で、注目されているのが資産運用です。自分の資産を投資し運用することで、効率よく資産を増やし、老後などに備えていく人が増えている傾向があります。
資産運用で得られる複利効果や不労所得
資産運用では、不動産や株式などの投資で効率よく資産を増やすのが一般的です。投資による資産形成で重要なポイントとなるのが複利効果でしょう。複利効果とは、利益が利益を生み出し雪だるま式に資産が増えていく効果のことを言います。例えば、1,000万円の預貯金がある場合、そのまま銀行に預けておけばほとんど変わらず1,000万円のままです。しかし、年利3%で投資することで、年間30万円の利益が生まれます。この30万円をさらに投資に回すと、翌年は1,030万円を投資できるので年々投資効果を高められるのです。仮に20年間運用した場合、最終的には約1,820万円になり、運用するのとしないのでは大きな差となります。また、投資は不労所得にできる可能性があります。不労所得とは、文字通り働かずに得られる所得のことです。投資方法によっては、投資するだけで利益を得られる方法もあるため、本業の給与で生活しながら、生活に影響を出さずに資産を増やすこともできます。資産運用していく中では、経済や税金の知識が必要になるものです。資産運用で培った知識は、本業の仕事や普段の生活でも役立つでしょう。
資産運用には弱点もある
現金は金額が変動しないので安定的ではありますが、インフレに弱い点には注意が必要です。インフレが起きてしまうとお金の価値が下がってしまい、資産も目減りしてしまうでしょう。また、預金だけで老後資金を蓄えるのはハードルが高いものです。単純に2,000万円を30年で蓄えようと思ったら、0.1%の金利の場合年間約66万円(月約5.5万円)の貯蓄が必要です。資産運用せずにコツコツ貯蓄するのも一つの手ではありますが、老後資金が不足する可能性が高くなる点には注意しましょう。
資産運用の種類とそれぞれのメリット・デメリット
資産運用といっても、さまざまな運用方法があるものです。
ここでは、主な資産運用方法として次の4つについて、それぞれのメリット・デメリットまで見ていきましょう。
・株式投資
・FX
・投資信託
・不動産投資
株式投資
資産運用ときくと株式投資をイメージされる方は多いのではないでしょうか。
株式投資では、株式を保有することで配当金や株主優待を得る方法と、売却により利益を得る方法があります。
メリット | デメリット |
・投資先が多い・大きなリターンを狙える
・配当金や株主優待を受けられる |
・元本割れのリスクがある・投資知識が必要
・大きく稼ぐには資産が必要 |
売却により利益を得る場合、大きなリターンを狙える可能性が高くなります。ただし、投資先企業や売却タイミングの見極めが必要になるため、初心者にはハードルが高くなるでしょう。また、リターンを多くするにはその分投資費用も大きくする必要があるので、ある程度の資金が必要です。株式投資の場合は、所有するだけで配当金や株主優待を受けられるというメリットもあるため、長期的に資産形成する人や初心者なら売却より配当金を得る方法をおすすめします。
FX
FXとは外国為替証拠金取引とも呼ばれ、日本円やドルを売買して利益を得る投資方法のことをいいます。例えば、1ドル=100円の時にドルを購入し、1ドル=120円で売却することで20円の利益を得るという方法です。
メリット | デメリット |
・レバレッジ効果を利かせられる・短期間で大きなリターンを狙える | ・大きくマイナスになることがある・値動きを常にチェックする必要がある |
レバレッジ効果とは、少ない投資金額で大きなリターンを得ることを指します。国内FXの場合、預けた資産の25倍の金額での取引が可能なため、10万円でも250万円の資金を動かすことが出居るので、少ない資産でも大きな取引ができより大きなリターンを狙えます。ただし、取引金額が大きくなるためマイナスになると大きな損失になる点には注意が必要です。FXはハイリスク・ハイリターンの投資でもあるため、ある程度の投資知識や経験が必要になり、初心者にはあまり向かない方法ともいえるでしょう。
投資信託
投資信託とは、投資家の資金を集めて運用のプロが運用する金融商品のことをいいます。
投資家は、運用益に応じた分配金などを収益として受け取ります。
メリット | デメリット |
・投資知識や経験が必要ない・少額からスタートできる
・つみたてNISAなどの優遇措置がある |
・手数料が高い傾向がある・大きなリターンは期待できない |
投資信託は、運用自体はプロがするため投資家は投資するだけです。
投資知識や経験がない人・投資の時間がない人でも、投資しやすいという特徴があります。また、投資の利益が非課税になる国の税制優遇措置であるつみたてNISAを活用できるので、税金を課せられずにより効率よく投資できるのもメリットです。ただし、プロに運用してもらうため手数料が高い傾向があるので注意が必要です。比較的安全な投資ですが、リターンも大きくないものがほとんどなので、長期的にコツコツ資産運用するつもりで取り組むことが大切です。投資初心者の第一歩としては、投資信託がおすすめといえるでしょう。
不動産投資
不動産を購入し家賃収入を得る方法が不動産投資です。
収入には家賃収入以外にも、不動産売却による売却益も期待できます。
メリット | デメリット |
・インフレに強い・自己資金+融資でレバレッジを利かせられる
・節税効果を期待できる |
・ある程度の自己資金が必要・家賃滞納や空室、災害などのリスクがある |
不動産投資は、一般的にローンを組んで不動産を購入するものです。自己資金に融資額を加えることで、自己資金以上の投資ができ高い収益を期待できます。家賃収入を得る場合、長期的に安定した収入を得られ、ローン完済後は不動産を自分の資産にすることも可能です。
また、不動産投資では所得税や住民税の節税効果も狙えるというメリットがあるので、節税目的で投資するケースもあります。
不動産を購入するため、ある程度の自己資金が必要です。ローンを組むとはいえ、マンションやアパートを購入するとなると、数千万や億単位になることもあり、高額な資金が必要になります。
家賃収入をメインとするので空室や家賃滞納などのリスクとの闘いともなり、リスク対策が必要です。最近ではワンルームマンションに特化した不動産投資が人気があり、頭金0円からでも投資が出来る様になりましたので、資産運用だけではなく、生命保険の見直しや老後の不労所得の確保として人気があります。
また、不動産は「モノ」であるため、インフレに強い資産といえます。インフレ対策として不動産投資を資産運用に組み込むのも一つの手と考えられるでしょう。
資産運用を始める前の注意点
資産運用では効率よく資産を増やせる反面、失敗してしまうと資産がマイナスになるリスクもあります。
デメリットなどをしっかり把握して、資産運用を検討することが大切です。資産運用を始める前の注意点としては、次のようなことがあります。
・余剰資金で始めること
・長期で考えることが大切
・自分に合った運用方法を探すこと
余剰資金で始めること
資産運用する元手は余剰資金から捻出することが大切です。資産運用では、市場によっては一気にマイナスになって損失が出てしまうリスクがあります。また、運用方法によっては、運用中は資産を引き出せないものもあります。万が一、損失が出た場合や急に現金が必要になった場合、生活資金から投資していては大きなダメージを受けてしまいます。生活資金は確保したうえで、余剰資金で投資することで経済的にも精神的にも負担が少なくなるでしょう。
長期で考えることが大切
資産運用は長期目線で運用することが大切です。資産運用では、マイナスが出てしまう時期もあるでしょう。コロナウイルスによる市場の暴落のように、将来何があるのかは予測が難しく、短期的には価格が暴落する可能性はゼロではありません。また、投資はすぐに利益を出すのが難しく、短期間で利益を出そうとすると精神的にも大きな負担となります。長期でコツコツを資産運用するつもりで投資することで、結果として安定して資産運用できる可能性が高くなるでしょう。
自分に合った運用法を探すこと
さまざまな資産運用方法があるので、
自分の目的や投資スタイルに合った運用方法を探すことが大切です。
・短期で利益を狙うのか、長期で狙うのか
・投資資金はいくら掛けられるのか
・投資経験の有無
・投資にかけられる時間はあるのか
自分の状況によって最適な投資方法が異なるので、まずはどのような投資が向いているのか考えるとよいでしょう。投資初心者であれば、投資信託や不動産投資がおすすめです。不動産投資なら、長期的に安定した収益を見込め、ローン完済後は収入を年金代わりにすることもできます。また、不動産の管理などは管理会社に委託できるので、運営に大きな手間や時間もかからないでしょう。それぞれのメリット・デメリット把握したうえで、慎重に投資方法を検討することが大切です。
メリット・デメリットを比較して自分に合った運用法を見つけよう!
資産運用の基本や種類についてお伝えしました。資産運用方法には、さまざまな種類がありそれぞれにメリット・デメリットがあります。それぞれを比較したうえで自分の目的や投資スタイルに合った投資方法を探すようにしましょう。
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