現金代わりに使うだけじゃない! 買い物や投資まで、ポイント活用テクニック
クレジットカードや電子マネーなどの決済、店頭やオンラインショップでの買い物でたまる、いくつものポイント。みなさんは、上手に使っているでしょうか。なかには、失効期限までに使いきることができず、ムダにしている人もいるようです。
そこで今回は、ポイントの上手なため方や、意外な使い道を紹介します。いまや、ポイントは現金と同じ価値を持つ、大切な資産です。余すことなく、しっかり活用しましょう。
目次
Toggle【目次】
1.現金払いはもったいない! ポイントがたまらない分損をしている
2.ポイントの使い道は大きく3種類
・買い物代金に充てる
・商品・サービスと交換する
・投資に回す
3.ポイント投資とは?
・メリットは「手軽さ」に尽きる
・デメリットは「投資の実感が薄い」こと
4.どういったポイント投資があるのか?
・auカブコム証券「ポイント投資」
・dポイント投資
・クレディセゾン「永久不滅ポイント ポイント運用」
・SBIネオモバイル証券「ネオモバ」
・SMBC日興証券「日興フロッギー」
5.リスクを理解したうえではじめること
現金払いはもったいない! ポイントがたまらない分損をしている
クレジットカードや楽天などオンラインショップ、dポイントをはじめとするケータイキャリア系、TポイントやPontaポイントなどの共通ポイントなど、いまや買い物に必ずと言っていいほど、ついてくるポイント。
電子マネーなどのキャッシュレス決済にはおなじみのサービスで、ポイントが付く分、現金で支払うよりお得なケースがほとんどです。これを使わない手はありません。
ただし、問題なのは、たまったポイントを使いきれているかどうかです。一部のポイントを除くと有効期限があり、それを過ぎると失効してしまいます。そのままにして忘れてしまい、気づけばなくなっていた……という経験は、珍しくありません。
ポイントの使い道は大きく3種類
買い物をすることでたまるポイントは、どう活用すれば良いのでしょうか。基本的な使い道は3種類もあります。
買い物代金に充てる
楽天のポイントなら楽天市場や楽天トラベルなど自社のサービス、クレジットカードも毎月の支払など、たまったポイントは支払いに充当できます。
近年はポイントが使える店舗も増えていて、ドコモの共通ポイントのdポイントであれば、飲食店やコンビニ、ドラッグストアの会計に使えたり、JR東日本のIREポイントは同社の電子マネーであるSuicaに充てることも可能。やセブンアンドアイの電子マネー、nanacoも決済に応じてnanacoポイントがたまり、それを電子マネーに交換したり、ネットショップでの支払いに使うことできます。多くのポイントが備えている機能と言えるでしょう。
商品・サービスと交換する
クレジットカード系のポイントに、よく見られるサービスです。一定以上のポイントがたまると、食品や宿泊券など、さまざまなモノやサービスに交換できます。これを楽しみにポイントをためる人は少なくありません。それ以外にも、他社のポイントやANAやJALのマイルに移行したり、ポイントを募金に使うこともできます。
投資に回す
近年多いのは、ポイントを使った資産運用です。
ポイントをそのままだったり、お金に換えたうえで投資信託など金融商品を買い、運用するのです。一般的に投資というと、「損をするかもしれない」との気持ちが先立ち、なかなか最初の一歩が踏み出せません。ところが、元手がポイント何らグッとハードルは下がります。
むしろ、有効な活用先として、投資に使う人が増えています。今年であれば、新型コロナウイルスに影響で収入が減ったり、将来に不安を覚えた人は多いはず。投資に関心を持った人は増えていて、証券会社に口座を開いたり、現金を投じる前段階とてポイント投資を始めるケースが相次いでいます。
このように、ポイントの使い道はいくつもあり、買い物の際に現金として使うのはもちろん、トラベルサイトで旅行代金に使ったり、マイルに移行して無料の特典航空券に交換するというのが、これまではメジャーなパターンでした。ところが、いまはポイント投資にも人気が集まっているようです。
ポイント投資とは?
ポイント投資とは、クレジットカードのポイントや、その他の共通ポイントで金融商品を買う、新たな投資の手段です。
通常、株や投資信託を始めるには証券会社に口座を持ち、現金を入金しないと買うことはできませんが、日々の買い物でたまるポイントを使えるなら、とても気軽です。まずは、メリットとデメリットをまとめてみましょう。
メリットは「手軽さ」に尽きる
最大のメリットは、身銭を直接切るのではなく、買い物などでたまったポイントで投資できる気軽さです。投資のために現金をためる必要がなく、自然とたまったポイントが使えるので、投資のハードルが下がり、お試し感覚で始められます。投資の勉強をしたいという人にも向いています。
デメリットは「投資の実感が薄い」こと
手軽に始められる反面、般的なクレジットカードだとポイント還元率は0.5~1%なので、一気にたくさんのポイントはたまりません。購入できる金融商品の数量も限られるので、いきなりダイナミックな投資効果は実感できません。むしろ、ポイント獲得のためムダ遣いをする可能性があり、注意することです。
どういったポイント投資があるのか?
では、具体的にどんなサービスがあるのでしょうか。ここでは、一部を紹介しましょう。
auカブコム証券「ポイント投資」
ローソンなど数多くの提携店があり、日常生活でたまやすいPontaポイント。auカブコム証券では、投資信託の購入代金の一部、またはすべてにPontaポイントが利用できます。対象となるのはすべての投資信託で、その数は1200本以上、すべて販売手数料は無料です。1ポイント1円から利用できます。
dポイント投資
ドコモ系の共通ポイントのdポイントを使った投資です。保有するdポイントを「運用ポイント」に交換すると、運用ポイントが投資信託やETFなどの値動きに連動して変動する仕組みで、投資というよりは「投資体験」に近いサービスです。「おまかせ」(アクティブコース、バランスコースから選択)と、「テーマ」(日経平均株価、新興国など8テーマから選択)の2つのサービスがあり、運用ポイントはいつでもdポイントに交換することができます。
クレディセゾン「永久不滅ポイント ポイント運用」
永久不滅ポイントは、セゾンカードでたまる有効期限のないポイントのこと。これを使い、「投資信託コース」「株式コース」のどちらかを選び、ポイントをそのまま運用します。投資信託コースなら、「日本株(TOPIXコース)」「アメリカ株(VOOコース)」「アクティブコース」「バランスコース」「資産形成の達人コース」「グローバルバランスコース」の6つのコースがあり、株式コースの場合、永久不滅ポイントから交換したストックポイントが、日清食品やカルビーなどの株価に連動して増減するという仕組みです。
SBIネオモバイル証券「ネオモバ」
Tポイント1ポイントを1円として、株を購入するサービスです。通常、日本株の購入単位は100オア部ですが、ネオモバでは1株単位から買えます。株以外はFXにも対応していて、ポイントで為替取引が始められる、珍しいサービスと言えます。
SMBC日興証券「日興フロッギー」
サービスにログインしてdアカウントを連携すると、保有するdポイント100ポイントから株を買うことができます。対象銘柄は約3700種類です。サイトには投資に関する記事が数多くあり、それをヒントに有望寧柄を探すこともできます。
リスクを理解したうえではじめること
このように、ポイントを使い始められる投資のサービスは、多岐にわたります。使い道に困っているなら、こうした活用法を検討しても良いでしょう。
ただし、金融商品の価格は上下するので、勝った時点より値下がりすることもあります。ポイントが原資とはいえ、価格の変動リスクや企業の倒産リスクなどはあるので、せっかく始まるなら、しっかりと投資対象のことを調べ、購入するよう心がけましょう。
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