不動産投資は30代でも成功できる!5つのメリットと3つのデメリットを解説
「不動産投資に興味があるけれどハードルが高そう」と感じている30代の方も多いのではないでしょうか。不動産投資は不動産という大きな買い物が必要なこともあり、財力のある4、50代の投資とイメージする方も少なくありません。
たしかに、不動産投資に限らず多額のお金が動く投資には、リスクはつきものです。しかし、30代で不動産投資を始めるとリスクやデメリット以上に多くのメリットが得られます。ポイントさえおさえれば30代でも不動産投資を成功させられるのです。
本記事では、30代の不動産投資家の割合、メリットとデメリットを解説します。成功の秘訣も紹介するので、不動産投資に興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次
Toggle30代でも不動産投資できる
不動産投資をしている30代で取り組む方が増えています。不動産投資ができるかできないかを決めるのはおもに資金力です。とくに投資ローンを組めるほどの年収や信用度があるのかが決め手になります。
ここでは不動産投資をしている30代の割合や30代の平均年収で投資ローンが組めるのかみていきましょう。
不動産投資している30代の割合
まず、30代で実際に不動産投資をしている方がどのくらいいるのか割合をみていきましょう。
投資用・事業用不動産サイトを運営している「ノムコム・プロ」の不動産投資に関する意識調査によると、投資用不動産を保有している30代の割合は全体の8.5%、40代は27.5%、50代は最も多い割合で37.7%でした。
30代は1割にも満たない割合ですが、40代以降になるとぐんと増えているため、30代後半から不動産投資を検討し始める方が多いと推測できます。
参照:第13回 不動産投資に関する意識調査 調査時期2021年6月18日(金)~6月28日(月)|ノムコム|野村不動産ソリューションズ
投資ローンの最低年収は500万円前後が目安
不動産投資は数ある投資のなかでも唯一、ローンを組めます。手持ちの資金が充分になかったとしても、融資さえ受けられれば投資を始められるのです。
投資ローンの審査に通る最低年収の目安は500万円前後です。年収500万円前後の場合は、日本政策金融公庫や地方銀行など審査が通りやすい金融機関を選びましょう。
また、上場企業に勤務していて大幅な年収増加が見込めるなど信用度が高ければ400万円台で融資を受けられることもあります。年収がギリギリの場合は、カーローンを完済するなど月々の支出を減らし、融資審査に備えましょう。
30代の平均年収
国税庁長官官房企画課の「令和元年分民間給与実態統計調査」によると、30~34歳男性の年収は470万円、35~39歳男性の年収は529万円、30~34歳女性は321万円、35~39歳女性は313万円との結果がでています。
ただし、上記の調査は、非正規雇用も含まれているため、正規雇用のみで考えると、年収はさらに増額するでしょう。正規雇用されている多くの30代が投資ローンのボーダーラインともいえる年収500万円を超えていると想定できます。
30代で不動産投資する5つのメリット
不動産投資家のなかではまだまだ若手な30代ですが、30代で投資を始めることで40代50代では得られないメリットもたくさんあります。ここでは以下5つのメリットについてみていきましょう。
- 長期投資で資金を増やせる
- 定年前にローンを完済しやすい
- 融資審査に通りやすい
- 本業が忙しくても運用できる
- 投資経験を積める
順に詳しく解説します。
長期投資で資金を増やせる
不動産投資におけるメインの収入源は家賃です。うまく運用できていれば、投資期間が長いほど多くの家賃収入を得られます。当然、管理コストなどの経費もかかりますが、それでも不動産投資はほかの投資と比較すると、比較的安定して長期的に資金を増やせる投資です。
30代から不動産投資をはじめて資金を増額できれば、増えた資金でほかの物件に投資するなど投資規模の拡大もできるでしょう。
定年前にローンを完済しやすい
30代で融資を受けて不動産投資を始める場合、40代50代に比べ、借入期間を短くしなくても定年前に完済しやすくなります。毎月の返済額をおさえることも可能です。
さらに、会社員の場合、30代はまだ伸びしろが多く今後の年収アップも大いに期待できるため、繰上げ返済も現実的に考えられるでしょう。
融資審査に通りやすい
30代は、40代以降よりも身体的に健康で給与を受け取れる期間が長いため、融資審査に有利です。40代以降に比べ年収や貯蓄額は劣るかもしれませんが、20代よりは勤続年数や収入面で信用度が高くなります。
30代は健康面と信用度のバランスがよい年代のため、融資審査に通りやすいといえるでしょう。
本業が忙しくても運用できる
不動産投資は、入居者がいて滞りなく家賃を受け取れている間は、マンションの管理や入居者対応などを管理会社に任せられます。
毎日のように株価とにらめっこするなど、値動きに敏感になる必要がありません。本業が忙しく投資に時間を割けない方も、不動産投資なら手間をかけずに運用できます。
投資経験を積める
定年まで先の長い30代は、万が一不動産投資で失敗しても、やり直しがきくため挑戦しやすいでしょう。軽いフットワークと柔軟な思考で、経験から得たノウハウを吸収できます。
40代50代になるころには、豊富な経験と知識を武器に、不動産投資で成功できるでしょう。
30代で不動産投資する3つのデメリット
20代で不動産投資を始めるメリットは多いですが、20代が陥りやすい失敗もあります。以下3つの失敗事例についてみていきましょう。
- マイホームと投資の二重ローンになりやすい
- 40代以降に比べ資金力が乏しい
- 事前準備の時間を割くのに苦労する
順に詳細を解説します。
(1)マイホームと投資の二重ローンになりやすい
30代になるとマイホームの住宅ローンを返済中という方も少なくありません。マイホームを検討中の方もいるでしょう。
銀行に融資を受けて不動産投資を始める場合、マイホームの住宅ローンと投資用物件の投資ローンの二重ローンになりがちです。余裕をもって返済できる金額でローンを組みましょう。
(2)40代以降に比べ資金力が乏しい
不動産投資にも、当然リスクがあります。空室や滞納で家賃収入が得られない、計画していなかった修繕費用がかかる、ローンの金利があがるなど、収入の減少や出費が生じることもあるのです。
30代は、40代以降に比べ年収や貯蓄が少なく、結婚・出産・マイホームなどで何かとお金がかかります。生活資金を圧迫しないためにも、リスクを理解したうえで対処できるほどの資金を用意しておきましょう。
(3)事前準備の時間を割くのに苦労する
30代の会社員は、仕事も忙しく頑張りどきです。本業で忙しいなか、不動産投資の勉強や物件購入の手続きなどをしなければいけません。これらの事前準備のために時間を割くのに苦労するでしょう。
不動産投資は思い立ってすぐできるものではないため、計画的に準備を進めていくことが大切です。
30代の不動産投資を成功させる3つの秘訣
注意点を踏まえたうえで、20代の不動産投資を成功させる秘訣は、以下3つです。
- 借入額を増やしすぎない
- 本業が忙しくても事前準備には時間をかける
- ライフスタイルの変化を考慮した収支計画を立てる
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
借入額を増やしすぎない
借入可能額と無理なく返済できる金額は違います。借入可能額最大限に融資を受けると、月々の返済に苦しむことになるでしょう。
不動産投資にかかる費用は投資資金から捻出するのが理想です。家賃収入からいくら返済額に充てられるのか、空室時の支払いはどうするのか、など生活資金に手を出さずに済む返済額をよく考えましょう。
本業が忙しくても事前準備には時間をかける
不動産投資は投資用物件を購入するまでが重要です。物件選びは一歩間違えると、挽回するのが難しく苦労します。安定した家賃収入を得るためには、本業が忙しくても不動産投資の勉強や物件選びにはしっかり時間を割きましょう。
ライフスタイルの変化を考慮した収支計画を立てる
30代はマイホームや将来の教育資金などを将来必要なお金について考え始める年代です。収支計画を立てるときは、ライフスタイルが変わっても返済できる融資額か、いつまでにいくら資金を増やしたいのか、など将来を見据えた収支計画を立てましょう。
まとめ
30代で不動産投資を始めると投資期間・融資ローン・自身の経験などの面でメリットが多くあります。30代はライフステージが変わりやすいタイミングであり、将来の見通しが立ち始める時期です。
資金面での心配はあるかもしれませんが、しっかり目的をもって収支計画を立てれば、着実に資産を増やせます。40代50代と年を重ねるごとに投資スキルも向上し、30代での経験が強みになるはずです。ぜひこの記事を参考に30代での不動産投資を前向きに検討してみてください。
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