昆布とわかめの違い
みなさんこんにちは。
賃貸管理部の田中です。
突然ですが、昆布とわかめの違いはご存じですか?
発芽から1年未満のものをわかめ(若芽)、1年以上のものを昆布といいます嘘です。
昆布とは、褐藻網コンブ目コンブ科に分類され、実際には「〇〇コンブ」という種類があるものの、縁の長い帯状の海藻を古くから「昆布」と呼んできたとされています。ちなみに、生物学上では昆布を「コンブ」とカタカナ表記することが正式名称です。
昆布は、冷たい水温が好みで、生息地は宮城県以北とされており、日本最大の生産量は北海道です。北海道が国産昆布の95%を占めており、残り5%は青森、岩手、宮城で生産されています。
昆布は、縄文時代から日本で食用にされており、江戸時代には船で大阪に運ばれ、「天下の台所」として知られる大阪でも昆布が愛されるようになりました。
関西では、昆布からとれるだしの味わいが愛されており、最高級品とされる真昆布は大阪の市場で全国最高値がつくことが多いです。
わかめは、海中に住むオクロ植物の1種で、チガイソ科に属する海草です。日本では、北端の北海道から南端の沖縄まで、温暖な海岸地帯に生息しています。
また、岩手県が最大のわかめの産地であり、そこでは「田野畑わかめ」というブランド品が販売されています。
昆布と同じように、わかめも古くから食用海藻として親しまれています。実際、縄文時代の遺跡からは、わかめを食べていたと思われる遺物が発掘されています。更に、日本最古の和歌集である『万葉集』にもわかめを詠った和歌がいくつか残されています。
わかめは、春先に旬を迎えるため、水揚げ後は迅速に加工されて出荷されます。よって、最高のわかめを味わうには、4月上旬に生で食べると良いです。望めるわかめは新芽で、シャキシャキとした食感が特徴です。
わかめは生の状態で日持ちがせず、一般的には塩漬けや乾燥した状態で販売されます。しかし、旬の時期には新鮮なわかめを味わうことができるため、これは特に贅沢なわかめの食べ方です。
一方、昆布は水揚げ後に乾燥の工程を必要とするため、旬の時期に水揚げされても新物が出回るのは秋頃です。
わかめと昆布は、海中で自生するさまざまな種類の海藻の中でも、生息する場所によって異なる海藻です。
例えば、わかめは暖かい水域から寒い水域まで幅広い場所に生息しているため、日本全国で見られます。一方で、昆布は北海道周辺の海域を中心に生息していますが、宮城県以南ではほぼ見られません。
昆布は一枚の帯状になって成長するのに対し、わかめは葉が広がるように成長します。わかめの食用部分である根元は、めかぶとして食べられますが、昆布の根元は食用には向いていません。
それぞれの海藻は、旨味成分であるグルタミン酸が豊富に含まれていますが、実は出汁を取るためには違いがあります。わかめから抽出された出汁にはグルタミン酸が検出されないのに対し、昆布から抽出された出汁にはグルタミン酸が含まれています。そのため、昆布を使って出汁を取ることはできますが、わかめは出汁をとることができません。
昆布から美味しい出汁をとるためには、表面の白い粉を落とさずに軟水を使用するのがコツです。
昆布の表面についている白い粉は、グルタミン酸が固まったもので、洗い流してしまうと出汁の旨味が激減してしまいます。また、水に含まれるミネラルは昆布のグルタミン酸の抽出を阻害するため、軟水で出汁をとると旨味が強くなります。
海藻を食べたい目的がダイエットや便秘改善である場合は、わかめがおすすめです。わかめを食べると腸内の善玉菌が増えて排便状況がよくなることが確認されています。海藻には脂質や糖質の分解を促すヨウ素も多く含まれます。
ヨウ素は甲状腺ホルモンを作るために必要な栄養で、子どもの成長や脂質・糖質の代謝に欠かせないものです。脂質や糖質の代謝を促してくれるので、ダイエットにも効果が期待できます。
しかし、過剰に摂取すると甲状腺機能を低下させてしまう危険性があります。ヨウ素の推奨摂取量は1日130㎍です。
わかめでこの量を接種しようとすると、約100gのワカメが必要になってきますが、昆布の場合は1gで2,400㎍ものヨウ素が含まれており、容易に過剰摂取になってしまいます。
妊婦さんは特に要注意です。
最後に、オススメのわかめ料理をご紹介します。
麺なしです。
これなら夜に食べても奥様に怒られません。
お役立ち資料
資産運用に関する資料を無料でダウンロードいただけます。