偉人紹介シリーズ:Vol.1 ナイチンゲール
こんにちは
今回は看護学の母、クリミアの天使と呼ばれた看護師
フローレンス・ナイチンゲールについてご紹介したいと思います。
1820年、イタリアで親の旅行中にナイチンゲールは生まれます。
ナイチンゲール家はものすごいお金持ちで子供のころからフローレンスはものすごい英才教育を受け、天才幼児になっていきます。
どのぐらいの天才だったかというと
幼くして
・5か国語の読み書きが出来た
・天文学、経済学、数学、心理学、地理、歴史、哲学などで専門の人と会話が出来る
といったレベルだったそうです。
そんなお金にも勉学にも不自由のない生活を送っていたフローレンスはある日友人の勧めで貧民街での慈善活動に参加し、貧しい人の悲惨な生活を見るにつれ、人々に尽くすために看護師になることを決意します。
そしてフローレンスは家を出てカイザースヴェルト学園で働きだします。
そして看護師になったフローレンスは1853年10月に勃発したクリミア戦争で看護活動を行うために看護師として戦地に赴きます。
しかし、当初は軍医長官に嫌がらせで「許可がない」という理由であらゆる看護活動を制限されてしまいます。
そこでフローレンスはトイレ掃除がどこの管轄でもないことに目を付けトイレを掃除するところから病院の中に割り込んでいきます。
更にはハーバードに頼んである人に応援の手紙を書いてもらいます。
その手紙を読んだ長官は驚愕し、その後フローレンスに何も言えなくなりました。
ある人とはイギリス・ハノーヴァー朝 第六代女王 ヴィクトリア女王です。
女王に手紙を書かせてようやく看護の許可を受けます。
そしてフローレンス達、看護団は強大な敵「死」と戦うことになります。
不衛生な環境から病気が蔓延、手術の苦痛やストレスの影響もあり、病院全体の死亡率は40%を超えていました。
フローレンスは死に打ち勝つためにある方法を取り、兵士たちに守らせました。
とても簡単なことです。
「死ぬの禁止」
としたのです。
なぜなら、麻酔なしの手術などが当たり前だったため、あまりの苦痛から自殺や安楽死が後を絶たなかったためです。
なのでまずは死んだほうがましという考え方を払拭することから始めました。
たとえどんなに死を懇願されても死ぬことを認めずひたすら治療を続けました。
その治療も働きぶりは人の域を超えていて
24時間働きっぱなし
8時間ひざまずいて包帯を巻き続け
夜中はランプ片手に6キロある病院を歩き続け
また、すぐに駆け付けられるように患者の近くにベルを置き、ベルが鳴れば昼夜問わず向かいました。
これが世界で初めてのナースコールです。
看護だけではなく兵士に死を考えさせないために何千冊という本を差し入れ、
兵士の識字率が低いと分かれば病院内に学校を作り文字を教えました。
チェスのルールを教えたり、フットボールクラブまで作りました。
とにかく兵士に死を考えさせまいと兵士のために自分を犠牲にして献身的に働くフローレンスの姿を見ていつしか兵士たちは
「死んでいても彼女の前では生きなければならない」
という謎のルールまで作られたほどです。
こうして兵士から死の意識を取り除きました。
自殺と安楽死を防ぐと次は2万人を超えた患者に対して圧倒的な物資不足という問題に直面しました。
物資が届かないのならと足りない物資を自分で買ってきました。
患者の数が多くなるにつれ医者の数も足りなくなりました。
なので自分で雇いました。
更には病院の大きさも足りなくなってきたので…
自分でもう1個作りました。
もちろん実家がとんでもないお金持ちだったことが大前提ですが、それでもここまで出来る気持ちが凄いと思います。
更には細菌という概念がない時代にもかかわらず政府に働きかけて衛生管理委員会を設置し、病院内の下水処理や害虫駆除を行わせました。
このような働きがあり、赴任当初42%だった死亡率は2か月後に14.5%まで下がり、さらに3カ月後には5%となり、最終的には2%まで下がりました。
そして1856年3月30日、クリミア戦争が終結
7月16日に最後の患者が退院してフローレンス・ナイチンゲールと死の壮絶な戦いが終わります。
終戦後はイギリスに戻り医療改革のために働き、医療の先進化を進めました。
そしてイギリス中から応援や支援のために集められた通称ナイチンゲール基金を使い、看護学校や病院を作り、看護師の徹底指導や病院内の構造まで発案するという超人っぷり。
そしてこれらすべてが現代の病院内で採用されています。
そして1910年、静かに息を引き取りました。
死後もフローレンスの看護の考え方は受け継がれていき、今でも看護学校ではフローレンスに誓いを立てる行事があるなど、フローレンスが居なければ今の看護はなかったといっても過言ではない人物なのです。
いかがだったでしょうか。
何となく名前だけは知っている人物もこのように紹介してみるととても面白いですね。
次回はどんなブログにしようか今から楽しみです。
ではサラダバー。
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